映像コンテストの受賞作品が決定いたしました。

東北映像フェスティバル2021」映像コンテストの受賞作品が決定いたしました。

たくさんのご応募、ありがとうございました。


東北映像フェスティバル2021「映像コンテスト」

■ 2021/06/10 「東北映像フェスティバル2021 映像コンテスト」受賞者決定!

【 番組部門 】 全応募11作品

大賞 東北総合通信局長賞

  作品 「日本のチカラ」なりたい自分になるって決めたんだ!~夢見る車いす女子~
  制作 東北映音株式会社

山形県鶴岡市の渋谷真子さん(28)は、チャンネル登録者が6万8千人を超える人気の車いすYouTuberです。2年前の転落事故で、車いす生活を余儀なくされました。真子さんの動画の特徴は障がい者の情事情や排泄障害などデリケートな悩みを包み隠さずさらけ出すこと。いつも笑顔を絶やさず、明るく前向きでいられるのは一体なぜなのでしょうか。「障がい者という枠組みを壊したい」。新たな夢に向かって歩み始めた真子さんの輝きを見つめます。

審査コメント

表面的な取材ではなく日常の中へ入り込み、どんな生活を送っているのかを丁寧に伝え、真子さんやご家族の胸の内にある思いを引き出していて取材者として素晴らしいなと思いました。真子さんやご家族、友人の人柄や思いが表情からも十分に伝わってきましたし、地域でこうして活躍する人を伝えることで元気をもらった視聴者の方も多いのではないでしょうか。
渋谷真子さんにどれだけ迫れるか、どれだけしつこく追い回すことが出来るのか、これがすべて。制作者の覚悟と責任が問われる番組です。ちょっと取材が足りないという印象を持ちました。インタビューではなく、渋谷さんの行動を追い、映像で語って欲しいシーンが多々ありました。しかし、手慣れたディレクターなのでしょう、短期の取材でインタビューを重ね、しっかり作り込んであります。スキーコーチの「度胸がハンパじゃない」というコメントの後に半身不随となった原因を語る。父親の「オレが夢を摘み取ってしまった…」「今でも事故現場の夢を見る」の後に、渋谷さんの「私は車椅子で過ごすことになっても誰よりも楽しいと思える人生…」というコメントを当てるなど、破綻なく、そして自然に組み立てられていました。 今後、何年にもわたって渋谷さんを追いかけ、定期的にまとめて発表する。そんな番組をつくれないものでしょうか。続編を期待しています。

 

優秀賞

  作品 つないだ夏 ~球児たちの軌跡~
  制作 株式会社プライド・トゥ

戦後初、甲子園が中止となった、特別な夏。大阪の強豪校で活躍した、兄との絆を胸|こ挑んだ夏。廃部寸前のたった2人の野球部の夏。難病を抱えながらも、メンバ一入りを目指し、何度も坂道で走りこんだ夏。父親が監督を務めるチームで、夢を追いかけた夏。 「大好きな野球がしたい・・・」 目標を失いかけながらも、将来へ“つなぐ”という思いでかけぬけた、山形の球児たちの物語。

審査コメント

オープニングのBGMが邪魔、うるさい、 映像はいいのに。 桑山三兄弟の末っ子は東海大山形に。大阪の名門校に兄たちは入ったが、本人はそれが負い目。山形来た理由も納得。 しかしコロナ禍での大会の決勝で負け。県立荒砥高校の部員は二人だけ。三年生で他校との連合チームでうまくできないし元気がない。敗退し40年続いてが休部となった。 悔いが残っただろう。  山形明正高校の彼は難病クローン病で療養中、激しい運動は控えなければならないのでサポート。メンバー入りを目指して走り込むが…。日大山形の彼の父親が監督で5度甲子園に導く。 直前に持病の腰が悪くなりバットは不振。自分の先を見据える大会にしてもらいたいと父。監督が思う理想の三番。惜敗。それぞれの特別な最後の夏は悲しくも美しかった。敗者の美に涙した。
コロナ禍で思うような活動ができなかった中でも、それぞれのドラマがあり、特別な夏を過ごしたんだなと感じられる素敵な特集でした。思わず選手たちを応援したくなるような構成や描写が自然で見事でした。

 

優秀賞

  作品 農水産業のデジタルトランスフォーメーション
  制作 株式会社フロムいわて

あらゆるモノがインターネットにつながり、情報をやり取りすることで、より便利になる「IoT」は、私たちの身の回りにも、どんどん広がっています。IoTを活用してビジネスのあり方や社会を変えていく「デジタルトランスフォーメーション」が、いま、農業・水産業の現場で進んでいます。一次産業に従事されている方や、新規ビジネスを検討している情報通信業界の皆さんに、青森、宮城、岩手で進む事例をご紹介します。

審査コメント

全体的に面白く興味を持てた。紹介部門により男女のナレーターの使い分けもよかったと思う。 デジタルに強い世代だけではなく、苦手な方々にも使用用語を分かりやすく説明をいれるなど、視聴者に親切な番組作りがされていると思った。データ紹介を効果的に分かりやすく表記するなど工夫がされ、視聴している中で沸き起こる疑問にも答えや説明がきちんと用意されていて納得しながら見続けることができたように思う。農水産業は後継者問題等の悩みはニュースや番組で時にネガティブに重々しく取り上げられることが多い印象を持っているが、この番組は出演者の方々がお話し上手で、また番組全体がポジティブに明るく作られていることで将来に希望が持てる1つのツールとして提案できるものではないかと感じた。
農水産業のIoTはネタとしてはとても地味なのに、複数の現場を組み合わせ、演出と編集でわくわくさせるような面白い番組に仕上げているのが素晴らしいと思いました。各技術の説明や演出もとてもわかりやすく、また少子高齢化など地域課題解決のためにIoTを使っていることを丁寧に説明しているのが納得感もあり、ローカル局制作番組ならではの視点が光っていました。

【 地域振興コンテンツ部門 】 全応募17作品

大賞 東北経済産業局長賞

  作品 Changing Minamisanriku震災から10年間の変革
  制作 株式会社はなぶさ

東日本大震災から10年。街並みも産業のあり方も様変わりしたが、人々の価値観はどのように変化したのだろうか。移住者、若手就農者とその師匠、漁業を担う女性と∪ターンしてきた息子の、それぞれの価値観の変容にスポットを当てた。制作主体は、南三陸町で大学生や企業の研修を受け入れている「南三陸ラーニングセンター」。南三陸でこの10年間に起こった変化から次の10年を考えるというテーマの研修動画として制作した。

審査コメント

出演者がインタビューを受けている背景が、それぞれの今いる状況などをさりげなく見ている側に伝わるよう配慮されていたと思う。話に合わせて差し込まれる写真や映像はインタビュー内容にきちんとリンクされ、時に、話のポイントとなる箇所が白バックに黒文字テロップで効果的に見せられることで、出演者の思いがより深く伝わってくるように工夫されていたように感じた。それにより、立場の違いをあってもそうした出演者の方々が生きて行くことを選んだ南三陸の魅力に自分も触れてみたい、足を運んでみたいと思わせてくれる観光PR動画にも思えた。
インタビューってとても単調な画になりがちだと思うのですが、現場の作業風景や美しい自然などの映像を効果的に組み合わせることで「南三陸に住むこと」についてとても説得力のある映像に仕上がっていると思いました。

 

優秀賞

  作品 福島のイイところ教え隊『福島にイクンジャー』タベルンジャー出動篇!
  制作 株式会社ジェイアール東日本企画 仙台支社福島支店/デンヤ・クリエイティブワークス

東北デスティネーションキャンペーンを盛り上げるため、福島駅周辺の観光の見どころを紹介する観光案内戦隊「福島にイクンジャー」(実際に観光案内を行う訳ではありません。)JR福島駅社員が観光案内戦隊「福島にイクンジャー」となり、福島の魅力をご紹介。『タベルンジャー出動篇』では、福島駅から訪れることができる、おすすめのグルメを紹介しました。福島のグルメをタベルンジャー!!

審査コメント

駅長が指令を受け取るオープニングから音楽と映像がガンガンと迫ってくる。プラットホームの駅員のアナウンスが笑える。やりたい放題で楽しいイクンジャー、駅員がタベルンジャーで案内とバラエティに富んだ演出。 男二人のタベルンジャーはいいコンビだ。効果音も効いている。 駅長が最後を締めていた、これも最高。
駅員さんが出演することによる応援したくなる素人感と、作り込まれたオープニングや編集・構成の完成度の高さの対比が非常によいです。誰でも綺麗な映像が撮れる時代で、キャッチーな企画力と計算された(?)素人感がひときわ目を引く作品になっていました。

 

優秀賞

  作品 山形こけし~工人たちの不易流行~
  制作 山形市創造都市推進協議会

山形市創造都市推進事業「映像で山形ルネッサンス」は、映像を通して山形の文化と魅力を見直すと同時に、地元映像クリエイターを支援するプロジェクトです。 東北地方の温泉場に誕生した伝統こけしは、かつて木地屋が子供の玩具として作ったのが始まりとされています。11系統のうち主に3系統の伝統こけしが山形県内で今も受け継がれ、また、時代に応じて各工人の工夫を加えながらこけし文化を守っています。

審査コメント

ナレーションなしで25分を持たせる演出の力量はたいしたものです。インタビューが上手なのでしょう。キッチリ話を引き出しています。オーソドックスなカメラワーク、堅実な編集。好感が持てる作品です。勉強になりました。
この映像作品に流れる時間は長く思えるかと思って見始めたが不思議と苦痛に感じることなく最後まで見ることができた。ナレーションやテロップがなくても見、聞き入った。インタビュー内容もよく、こけし文化に興味が持てた。丁寧に取材をされたのだろうと思う。

【 CM PRキャンべーン部門 】 全応募9作品

大賞

  作品 ベアレンフアンになろう
  制作 有限会社哲学堂

岩手県でクラフトビールを造っている、株式会社ベアレン醸造所「べアレンビール」のイメージCMです。ドイツ南部の街からヴィンテージな設備を買い付け、船で遠く離れた日本に運搬し、当時のビール造りを受け継いでマイスターが手作りしています。地元岩手でも多くのビールイベントを開催し、多くの方から愛される地域に根付いたビールです。映像は、モーショングラフィックスを中心に構成しています。

審査コメント

シンプルでわかりやすい。躍動感もあり、楽しく印象的。 ナレーションで「岩手のファンになろう」という台詞は入れず、ストレートに「ベアレンファンになろう」に絞り込んでも良かったのではないかとは感じた。音楽に合わせて切り替えられるロゴマークの動きも小気味よく、いくつかの味の種類があることがわかりやすく伝わってきた。例え商品名を忘れたとしても、ベアレンビールを探し出すことができるくらいの印象付けができるイメージCMだと思う。
地ビールの宣伝。面白く拝見しました。「モーショングラフィック」見事です。勉強になりました。で、いかにもCM的な泥臭いナレーション、蛇足です。

 

優秀賞

  作品 イワテメイドアパレルプロジェクトPR
  制作 株式会社フロムいわて

岩手の縫製工場から生まれたファクトリーブランドについて発信する、イワテメイドアパレルプロジェクトは、県内縫製事業者の強みを生かした自社ブランド商品を開発・販売し、高い技術力を発信する取組です。 参加した6社は、「新しい生活様式」をテーマに、サステイナビリティやコロナ禍以降の新しい社会を意識した商品を企画開発しました。この動画では、各商品の開発ストーリーと商品の特徴をPRしています。

審査コメント

インタなどマスクをしているせいか分かりにくい方もいた。 映像クリアでモデルも魅力的。 斬新なデザインも先進的で効果があるのではないか。
現場の裁断機の音もしくはミシン音なのだろうか、それとも使用しているBGMに含まれている音なのか、シャカシャカした音が、出演者の方々の話を聞き取りにくくしている。作り手の思いがわかる内容だけにもったいないと感じた。 (一生懸命何度も繰り返し聞いたので話の内容が理解できたのだが) この音への配慮がされていれば、このプロジェクトで示したいポイントである「イワテメイド」への思いとそれぞれの商品の特徴PR作品としてより良い印象を持てたと思う。

 

優秀賞

  作品 山形県警察 重点施策広報動画 【 架空請求 篇 〕
  制作 株式会社プライド・トゥ

巧妙な手口で金品をだまし取る「特殊詐欺」の多発を受け、山形県警本部が動画による対策キャンペーンを展開した。俳優の眞島秀和さん(山形県出身)をナビゲーターに据え、実際の手口を再現映像で分かりやすく紹介しながら、眞島さんの強く、真っすぐなメッセージで注意喚起を訴求した。架空請求篇は、8本制作したキャンペーン動画の1タイプ。

審査コメント

お年寄りでもわかりやすいような大きな文字と「詐欺」と言い切るわかりやすい台詞運びが工夫されていてよいなと思いました。大事なCMですね。
ナビゲーターと再現映像の色分けがしっかりしていて、効果的。面白く拝見しました。

【 学生部門 】 全応募2作品

奨励賞

  作品 私たちの2020年~コロナ禍の小さな記録~
  制作 尚絅学院大学総合人間科学部表現文化学科 大野ゼミ

緊急事態宣言、巣ごもり、リモート……コロナ禍は私たちの日常を一変させました。暮らし方だけでなく、将来をどう考えるか、夢の持ち方にすら影響を及ばしています。活動が大幅に制限された状況の中でも毎日の生活は続き、「明日に続く道」に迷い、悩んだりします。この作品は、そんな「2020年」に直面した自分たちゼミ生6人の小さな記録です。何を感じ何に悩んだのか、自分と向き合って過ごしたそれぞれの一断面を伝えます。

 

奨励賞

  作品 CA Promotion Video 2021「架け橋」
  制作 岩手県立大学 Campus Attendant   

岩手県立大学公式学生広報団体「Campus Attendant(以下「CA」)」の新規加入メンバー募集を目的として制作。現役CAが自ら経験した高校3年の受験期からCA加入までを再現したショートドラマ。高校生がCAに対面で直接相談できるCA cafe を通して、受験に関する不安や悩みを少しでもなくし、希望を与える様を表現。大学と高校生とをつなげる「架け橋」であるCAの姿を心情の変化とともに描いた作品。

 

リーフレットデザイン優秀賞

  東北電子専門学校 デジタルデザイン科 1年 千葉 柊哉

 たくさんのご応募ありがとうございました。

 

 

 

 

■ 2021/04/30 「映像コンテスト」只今審査中!!

たくさんのご応募ありがとうございました 結果発表までもう少しお待ちください

【主催】 一般社団法人東北映像製作社協会
【共催】 東北情報通信懇談会
【後援】 総務省東北総合通信局 経済産業省東北経済産業局 情報通信月間推進協議会 株式会社映像新聞社
【表彰】 6月4日(時間未定)web表彰式
■ 東北映像フェスティバル映像コンテスト2021 各部門各賞
1. 番組部門 ———————————- 東北総合通信局 局長賞 (Cトロフィー大 賞状)
                      優秀賞 数作品 (賞状)
2. 地域振興コンテンツ部門 —— 東北経済産業局 局長賞 (Cトロフィー大 賞状)
                      優秀賞 数作品 (賞状)
3. CM・PRキャンペーン部門 —- 大賞  (Cトロフィー大 賞状)
                      優秀賞 数作品 (賞状)
4. 学生部門 ———————————- 大賞  (Cトロフィー大 賞状)
                      優秀賞 数作品 (賞状)
各部門適時 ———————————- 特別賞 数作品 (賞状)

【審査員】
■ 菊地 昭典
1947年生まれ。仙台市出身。新藤兼人監督に師事。映画、テレビなどのドラマ、ドキュメンタリーの脚本を数多く手がけており、文化庁芸術作品賞、文部大臣賞、郵政大臣賞、ATP賞などの受賞作品も多い。障害のある人もない人も一緒に演奏し音楽の力で「心のバリアフリー」を目指す「とっておきの音楽祭」のドキュメンタリー映画『オハイエ!』『オハイエ!2』の監督、脚本を手がけている。著書では岩波書店、講談社、角川書店などで小説、ノンフィクションを上梓。日本シナリオ作家協会会員。
■ 佐藤 高博
1958年生まれ。宮城県大河原町出身。1980年よりフリーランスの助監督として、にっかつ(日活)、東映、東宝、各撮影所、近代映画協会など映画・テレビ制作プロダクションにて活動。約8年間の助監督経験を経て1988年監督昇進。テレビドラマ、ドキュメンタリー、CM、官庁・企業向けVPを手がけ現在に至る。日本映画監督協会会員。
■ 涌井 えり子
1964年フィリピンマニラ市生まれ仙台市育ち 1987年(株)宮城テレビ放送入社アナウンサーとして活躍。1994年(株)宮城テレビ放送退社後フリーへ転身、キー局番組リポーター、イベント・コンサートなどで司会として多くに出演。現在は杜の都信用金庫 員外監事。
■ 安藤 歩美
1987年千葉県生まれ。東京大学公共政策大学院修了後、新聞記者として宮城県に赴任し、被災地域の取材等を担当。独立後2016年に東北の住民みんなでつくるニュースサイト「TOHOKU360」を立ち上げ、代表・編集長。毎週木曜日にNHKラジオ第一「ゴジだっちゃ!」とNHK仙台「てれまさむね」に出演中。